活動報告2017/06/26
ボーダーツーリズムのルーツ:境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)について
ボーダーツーリズムのルーツ、境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN) JIBSNの発足の経緯・活動内容を紹介します。
ボーダーツーリズム。国境や境界を越えたり、味わったりする観光の新しいスタイルは、日本の「端っこ」「さいはて」を結ぶ地方自治体と大学研究機関などのネットワークが結成されたことがきっかけです。その出発点となったのが「国境フォーラム」。2007年9月の沖縄県与那国町での開催を皮切りに、2009年12月に北海道・根室市、2010年11月に長崎県・対馬市と続きます。「向こう側」の台湾、ロシア、韓国とのつながりを意識しました。
やがて機運が高まり、北海道・稚内市、東京都・小笠原村、長崎県・五島市、沖縄県・竹富町が合流し、2011年11月に札幌市で境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)が結成されます。ネットワークは自治体だけではなく、北海道大学、中京大学、九州経済調査協会などの大学やシンクタンクで構成され、島根県・隠岐の島町、北海道・標津町、礼文町と拡大してきます。
JIBSNは境界地域が抱える共通の課題について政策立案のための情報共有を続けてきましたが、地域の振興に観光を積極的に取り入れることにしました。これが「ボーダーツーリズム(国境・境界地域観光)」の端緒となります。ネットワークは、2013年12月の福岡・対馬・釜山を結ぶツアーを皮切りに、稚内・サハリン、八重山・台湾など日本の「端っこ」からスタートする観光造成に協力し、NPOや関連ビジネスとの連携を強め、ますます発展を続けています。
ボーダーツーリズム推進協議会は、このような活動を続けてきたメンバー、応援してくださる自治体、企業、各種団体の皆様と共に、国境・境界地域の経済振興、観光活性化、風俗・文化の紹介等、国境地域の地方創生に寄与することを目的とし活動してまいります。